減圧脱水乾燥装置驚きの性能 工場廃液を96%以上削減
概要Overview
廃液浄化を脱水・乾燥で行う減圧脱水乾燥装置です。
濃厚廃液や高含水汚泥から真空蒸留方式で水分を分離し、産業廃棄物の減容や廃水再利用に貢献します。
駆動部はポンプのみのメンテナンスフリー、処理汚泥の前段調整も不必要で「バッチ」「連続」の2方式の自動運転が可能です。また、計量ユニットを追加する事により濃縮倍率が任意に設定でき、効率が向上しました。
技術原理、動作等
皆さんが、高い山(富士山等)に登ると空気が薄く、標高の高い山でお湯を沸かすと、地上で加熱す るよりも低い温度で容易に沸騰するのをご存じだと思います。
これは気圧が低い為、水の沸点が下がり、沸かし易くなるからです。 同様に、ある容器の中で、真空減圧(約‐0.1MPa)させると、水は約50℃前後で沸騰状態になります。 この普遍的原理を応用し、 廃水又は汚泥を蒸留・脱水し、濃縮残渣を乾燥、固化させる装置が、弊社の減圧脱水乾燥装置です。
通常の廃水処理装置では、大掛かりな費用とスペースが必要になり、非常に複雑な設備となります。
廃液・濃厚液は産業廃棄物として処分されていることが多く、また処理設備があっても脱水機などを 採用し、汚泥をケーキ状にして処分されている場合は大半です。
フィルタープレス、スクリュープレス、遠心脱水機、圧力、熱などで脱水する方式には限界があり、含 水率は約60%程度で、さらに設備が古くなってくると70%~80%まで下がってくることもあります。 また、 濾布の交換もコスト的にも上がります。
本装置は既存の脱水、濃縮方法と比較しても非常にシンプル、且つ低コストで運用する事が可能で、 残渣の含水率は10%程度まで乾燥させる事も可能です。
特徴
☆「バッチ」「連続」の2方式により自動運転
駆動部はポンプのみのメンテナンスフリー。
残留残渣の自動排出機構で完全自動運転。
☆処理後ケーキの含水率1~5% も可能
バッチ式運転では、含水レベルの調整が可能。
産業処理コストの削減、廃液再利用の範囲も広がります。
☆臭気・騒音対策にも細かい配慮
密閉構造だから臭気漏れをシャットアウト。
騒音はポンプ回転音のみの静穏型設計。
☆有機・無機の混和廃液も処理
廃酸とアルカリ排水などの混和廃液も中和処理工程を利用して処理。
☆省スペースの実現
伝熱面積が大きく、低加熱の蒸留釜を採用。
導入実績
効果
現在、水分比率の高い排水、廃液の処理は、一定の薬剤処理、活性汚泥処理を経て法規制下で放流し、 残渣はフィルタープレス等の機械力によって60~80%含水状態で産業廃棄物として排出されているのが一般 です。 弊社本装置は、減圧蒸留法を核とする処理システムによって、残渣含水率を数%に、その回収水を再 利用するクローズド化と産廃減量化システムとして、確立されています。