OUR-NSBRでの窒酸化反応を酸素利用率の測定によってモニターするスマートテクノロジー
概要Overview
曝気による電気消費量を50~55%削減(MDと併用した場合)
多くの排水処理施設では生物処理が使われており、生物処理では、微生物が酸素を消費しながら排水中の有機物を処理します。そのため十分な酸素供給が必要とされますが、処理に必要最低限の酸素量を把握し供給することが困難なため、通常は必要以上に酸素が供給されており、曝気中に多くのエネルギーが無駄に消費されています。生物処理において曝気工程によるエネルギー消費は全体の42%を占めます。
我々のOUR-NはSBR施設において微生物の酸素消費率を連続的に測定することで、適切にブロアのon/offをコントロールするので、曝気中のエネルギー消費を従来比で30~40%削減します。(下水処理場でのフィールドテストの結果より)
曝気必要時間は、排水中の有機物とアンモニア性窒素の濃度によって決まります。従来はSBR施設における硝化反応の終点を簡単にモニターすることは困難でした。我々は微生物の酸素消費率を利用して、硝化反応の終点をモニターし、曝気のon/offをコントロールすることを可能にしました。
内生呼吸のモニタリング
内生呼吸は微生物の活性度合いの指標となります。
活性のある微生物数の減少や状態の悪化などが起これば内生呼吸の状態が変化します。
従って、OUR測定カーブをモニターすることで、微生物の状態の変化を遠隔地からでも知ることができます。