2018年2月、半導体・電源機器メーカー・S電機様から排ガス処理設備老朽化のため、
更新の要望をいただきました。
処理対象は、含浸槽・乾燥炉から発生するホルムアルデヒドやキシレンです。
既設設備は、スペックが小さいため処理能力が低い上にメンテナンスにかなりの費用が掛かりましたし、労働環境も決して良いとは言えませんでしたので、処理能力アップが急務となっていました。
旧設備
新設設備
提案
今回は、以前の設備より処理能力が約1.5倍(130㎥/min→200㎥/min)のスクラバーを導入しました。
処理方式は、スクラバー洗浄+活性炭吸着です。水溶性のホルムアルデヒドをスクラバーで補足し、キシレンを活性炭吸着で処理します。
スクラバー循環水をきれいな状態に保つため、タイマー制御で排水して新しい水を補充していきます。
導入
成果
成果
処理効果比較:
旧設備 (2018年3月6日測定)
入口ガス | 出口ガス | |
臭気指数 | 36 | 34 |
臭気濃度 | 4000 | 2500 |
新設設備 (2018年5月16日測定)
入口ガス | 出口ガス | |
臭気指数 | 41 | 31 |
臭気濃度 | 13000 | 1300 |
デオライザー導入によって、労働環境も改善され、処理効果もアップしました。
刺激臭もなくなり、お客様にも喜んでいただきました。