廃油(魚油など)を原料とした飼料製造会社からの依頼で、送風機の風量は変えずに、生物処理槽のDOを上げたいという要望がありました。
この会社の処理場の問題としては、排水の基質の変動により、生物処理への負荷が変動します。生物処理槽の既存の散気装置はディスク型を採用していましたが、槽内のDOが平均でも0.5mg/l以下であり、負荷の高い時などは殆ど0mg/lとなります。
従って、処理水も悪化し、基準を超えることも多々ありました。
提案
酸素移動効率の高いマスターディフューザーに更新を提案しました。
既存の曝気風量(9.7m3/min)を変えずにDOを上げるには、酸素移動効率を上げる必要があり、現状のディスク型からマスターディフューザー(MD)に変更しました。MDは酸素移動効率の高い微細気泡を、より低いエネルギーで作ることができます。
導入
成果
成果
マスターディフューザーを設置することによって、ディフューザーの個数が現状のディスク型24個からMD16個になりました。
DOは導入前の0.5mg/l以下から平均で2mg/l~3mg/lで維持できており、DOが高い時で5mg/l確保できています。現在では処理水も安定しています。