塗料メーカーでは、工場排水の総量規制のため、年々排水基準が厳しくなってきました。
その結果、CODのクリアが困難になり、コストを抑えつつ排出基準をクリアできる方法を模索されていました。
現状は、生物処理(活性汚泥法)を採用しており、最終活性炭吸着を検討していましたが、活性炭交換のコストが毎年1千万円ほど必要でした。
また、製造の事情により排水の塩濃度が12%となるので、大量の希釈水が必要でした。
提案
流動担体法と、特殊微生物(好塩菌)を利用したバイオレーゼシステムの併用を提案しました。
標準の活性汚泥で処理できる塩濃度は1%程度ですので、この場合では12倍の希釈が必要となりますが、特殊微生物(好塩菌)を使用することで、6%の塩濃度(倍希釈)で処理が可能となりました。
導入
成果
成果
流動担体法とバイオレーゼシステムを導入後、放流水のCOD値は安定し、汚泥発生量も80%削減しました。
活性炭吸着と比較し、コスト(電力費・薬品費・汚泥処分費)は65%削減しました。
この実績を評価され、新工場の排水処理施設も受注致しました。